2011-03-31

紀伊民報に棋譜が載りました。

昨日の紀伊民報に先月行われました紀伊民報将棋大会の小学生の部決勝戦の将棋が掲載されました。談儀君対亀阪君の一戦で、私が解説しております。その将棋はぜひ新聞でご覧下さい。 今日は前回、談儀君 が二段に昇段した時の私との二枚落ちでの一局を紹介します。1図、下手は銀多伝で定跡通りの布陣です。一方上手の指し方は定跡に似ていますが少し違います。定跡型と比べると上手の3二玉と6三金が入れ替わっています。この指し方は30年前に私が下手で内藤国雄九段の特別指導対局を受けた時に内藤九段が指された指し方です。子供の私(小6か中1くらいでした)は内藤九段の指し方をありがたいと感じました。定跡形より玉が下段で、壁銀ですから上手玉を寄せやすいと感じたからです。しかし、今はこの指し方の意味が良く分かります。定跡通りの上手3二金型は3二金と2二銀を上手が活用するのが難しいのです。3二玉型ですと自然に2二銀も6三金も活用出来るという発想です。1図以下▲9八香△2四歩▲5五歩△同歩▲同飛△5四歩▲5六飛△7五金▲7七桂△6五桂▲6六歩△7七桂成▲同金△8六歩▲同歩△7六桂▲7九角△8八歩▲8七金△8九歩成▲5七角△8八と▲7七金△9八と▲6七桂△9七と▲7五桂△同歩▲6五歩△5五香▲同銀△同歩▲同飛△5四銀▲6四歩△5五銀▲6三歩成△6九飛▲5二と△5六桂▲同銀△同銀▲7五角で2図。 手順中▲8七金が悪く2図では一手違いの形勢となっています。2図の上手玉は詰みがあるのですが、手数も長く下手が勝ち切るのは難しいと見ていました。2図で私は駒をこれ以上与えず△3九銀と下手玉に詰めろをかけました。△3九銀以下▲4二角成△2三玉▲4一馬△3二銀▲同馬△同玉▲4二金△2三玉▲3二銀△1二玉▲2三金△同銀▲同銀成△同玉▲1五桂△1四玉▲2三銀まで下手勝ち。見事即詰めに討ち取られました。30年前の特別指導対局ですが、勝った私に内藤九段はやさしく「僕、この指し方知っとったんか?」と話しかけてくれました。駒落ちの上手の指し方も様々で、上手から動いて力でねじ伏せる指し方(ねじ伏せれるとは限りませんが)もあります。一方上手の駒を最大限に生かしてじっと待ち、下手に存分に攻めさせる指し方もあります。内藤九段の指し方は後者になります。駒落ちの上手の指し方としては、この方が大変味があると思います。田辺こども将棋教室の日程 4月8日(金) 4月15日(金) 4月22日(金)

2011-03-28

昇段・昇級者

先日のJA教室の方で昇段・昇級者が出ましたので紹介します。談儀君が二段に昇段しました。
談儀君はこのところ急速に力を付けて来ました。昇段の一番は私との二枚落ちでした。私も一局指しで真剣に指しました(いつも真剣ですが)が、最後は一手違いで19手の即詰みに討ち取られました。お見事。

(写真はこども将棋団体戦での一コマ。)



次は阿部君。7級に昇級しました。


(すこし前の写真ですが、この時は小学生名人戦和歌山大会の敗者戦で優勝しました。左が阿部君。)

阿部君は早見え早指しで、非常に鋭い手を指します。まだまだどんどん伸びると先生は見ています。 2人ともよく頑張っています。おめでとうございます。

2011-03-27

西日本決勝トーナメント2回戦

小学生名人戦西日本大会で尾谷二段の決勝トーナメント2回戦の相手は京都府のU君です。U君とは昨年8月に一度だけ対戦したことがあり、その時は尾谷二段が勝っています。 1図は後手が△6四歩と突いた局面ですが危険な一手でした。△6四歩では△1三角だったでしょう。△6四歩以下▲7四歩△同歩▲6四歩△同銀▲7四銀△7三歩▲8五銀△1三角▲9五歩で2図です。手順中、先手の▲7四銀から▲8五銀は一手甘く後手に△1三角を指させてしまいました。▲7四銀では▲9五歩で以下△同歩▲8四歩△同歩▲7四銀△7三歩▲8三歩△同銀▲2六飛△2四歩▲8三銀成△同玉▲2三銀の筋を狙いたかった所でした。2図から△7五銀に対し▲8八飛でしたが▲2六飛と先手をとり以下△2四歩▲9四歩△2五歩に強く▲3六飛とぶつけます。△3五歩では勝ち味が薄いので勢い△同飛で▲同歩△4六歩▲3三角成△4七歩成▲同金左△4六歩▲3七金寄で先手勝勢です。本譜は▲8八飛以下△4六歩▲同歩△4五歩▲9四歩△4六歩で3図です。 ▲8八飛と引いたために△4六歩と先手玉の急所にも手がつきました。まだ先手優勢ですが、これでどちらが勝つにしても一手違いです。3図から▲9三歩成△同桂▲同香成△同玉▲9八飛△9四歩▲同銀△8二玉▲9二歩△7一玉▲9一歩成△4七香▲4九香△6六歩で4図です。手順中先手の▲4九香は歩で良かったなど細かい所はありますが4図は先手優勢です。一方後手もぴったりと着いて逆転をうかがっています。4図で先手は▲8四歩でしたが筋は▲7四歩でした。一手違いですから一手一手の手の効率がとても大事です。▲8四歩以下△4八香成▲同香△8四歩で5図。 ここは▲6五香で先手勝ち筋でした。本譜は▲6三歩で余計な一手でした。後手に玉の早逃げを許しました。▲6三歩以下△同金▲6五香△6二玉▲6三香成△同銀▲8三銀成△4五桂で6図。先手玉は受けが効かない形ですので、後手玉を寄せ切るしか勝ちがない局面です。先手は▲9二飛成としましたが△5三玉で寄せづらくなりました。ここは▲6五桂と上から押さえて以下△6四銀上▲9二飛成△6三玉▲7三成銀△同銀▲同桂成△同玉で寄せれるかどうか勝負でした。△5三玉以下▲4四歩△3六歩▲5六桂△3七歩成▲4九玉△5五歩▲6四歩△4七歩成▲6三歩成△同玉▲6四歩△7四玉▲4七香△5七桂不成▲同金△同角成▲4八金△同と▲同銀△5八金まで後手勝ちです。後手は決め手を与えない粘り強い指し方で逆転勝ちを収めました。U君はこの後の代表決定戦でも勝ち西日本代表となりました。決勝大会での健闘を期待しています。尾谷二段の西日本大会での5局を紹介しました。小学生の将棋とはいえ、各県の代表選手同士の対局ですから解説も難しい内容となりました。下級者の生徒や保護者の方には難しかったと思いますが、強い人はどれくらいのことを考えて指しているのかとか将棋の奥深さなどは何となく分かってもらえると思います。次は下級者の将棋も紹介していきたいと思います。

2011-03-26

普及指導員試験結果

朗報が届きました。
シュウジ先生が普及指導員試験に合格したそうです。
おめでとうございます。
これで日本将棋連盟公認の将棋普及指導員となります。
今後の一層の活躍を期待しています。

西日本決勝トーナメント1回戦


小学生名人戦西日本大会で尾谷二段の決勝トーナメント1回戦の相手は島根県のY君です。






















相振り飛車で1図。ここで先手に悪手が出ます▲7六銀です。すかさず後手に△2六歩とされ、早くも後手必勝といってもよい局面です。

△2六歩以下▲8五銀△2七歩成▲同銀△6四歩▲7四歩△6五歩▲7五角△7四歩▲同銀△7三歩▲6五銀△同銀▲同桂で2図。手順中後手は△6四歩で△2六歩▲3八銀△4五歩とするか△6五歩の所で△2六歩を一本入れれば分かりやすかったでしょう。2図で後手△6四歩でしたが、ここでも△2六歩がありました。▲同飛は飛交換から△7九飛と両取りがかかりますので、△2六歩には▲同銀の一手ですが、△2五歩で銀が死にます。▲2七歩と受けるくらいですが、これでは先手勝てません。△6四歩以下▲同角△6三金▲5三角成△同金▲同桂成△5二歩▲6二歩△7一金▲6三銀△5三歩▲7二銀成△同金▲6一歩成で3図と進みました。






















まだ後手が優勢ですが、後手の角が遊んでいるのと、歩切れのため、どう指すか難しい局面です。持ち時間の短い将棋ではもう難しいかもしれません。後手は△6四角と指しました。対して先手は▲6六飛と指すべきで、以下△5五角▲5六飛△4五歩▲6三歩で後手も気持ちの悪い所でした。

△6四角に対して▲3六飛でしたが悪手。後手に△3五銀か△4五銀とされ先手負けでした。△3五銀以下▲6六飛△3六桂▲3八玉△2七飛成で先手詰みます。▲3六飛以下△3五桂▲2六歩△2七桂成▲同玉で4図。ここでも後手に勝ちがあります。

正解は△3五銀▲6六飛△2六飛▲同飛△同銀で▲同玉には△2八飛▲2七歩△2四銀で先手玉は必至。▲3八玉には△3六銀が詰めろで一手一手でした。4図から△4五歩▲6三歩△9九角成▲6二歩成△2三香▲7二と△同玉▲6二金△8二玉▲8五桂で5図。 手順中後手の△4五歩と△9九角成が遅く5図の▲8五桂で後手玉に詰めろがかかり逆転しました。

5図以下は△7四歩▲7三歩△同角▲7二金打△9二玉▲7三金△2六香▲3八玉△2八香成▲4八玉△3九銀▲同金△8四銀▲8三金△同 玉▲7二角までで先手の勝ちとなりました。




2011-03-25

西日本予選リーグ3回戦

小学生名人戦西日本大会で尾谷二段の予選リーグ3回戦の相手は佐賀県のI君です。この一戦に勝てば予選通過。敗れれば予選落ちとなります。














1図は後手△4四角とした所。先手の2六歩を狙った手ですが、構わずに▲4五歩と突けば△2六角には▲6五歩がありました。先手も気付かずに▲2七銀で以下△3三桂▲3八金△5三角▲7七角△7二飛▲7八飛△8五歩▲3七桂△7五歩▲8八角△7六歩▲同銀△7五歩▲6七銀△8二飛で2図です。先手は手順中の▲6七銀では▲6五銀もありましたが、本譜でも良いです。2図では普通に▲7七角かと観ていましたが、先手は▲6五歩と好手を指しました。後手から△8六歩が見えているだけに、このタイミングでの▲6五歩は気付きにくい所です。先手は狙っていたようです。▲6五歩以下△7三銀▲4五桂△4四角▲同角△同歩▲3三桂成△同銀▲7五飛△8六歩と一本道に進み3図では先手優勢です。














3図で先手は▲5五歩でしたがこの手は甘いです。ここは▲7七桂が絶好の遊び駒の活用で以下△8七歩成▲8五桂と桂の二段跳ねで先手必勝でした。▲5五歩以下△8四角▲8五飛△3九角成▲同金△8五飛▲5四歩△5五桂▲5六銀△4七桂成▲同銀△6八飛▲3八金△4八金で4図。手順中の先手▲8五飛は悪手で▲7六飛と引いておくべき。後手△5五桂では△6八飛と銀をタダ取りしたいのですが△6八飛には▲4八金引と受け△6七飛成に▲4九角から後手の飛車を取って▲2一飛で先手勝てます。よって▲4八金引を先手が指せたかどうか分かりませんが、後手の△5五桂は良いでしょう。先手の▲3八金では▲3八銀左と受けた方が堅かったです。4図で先手はなんと▲8六歩。大悪手です。後手に△4七金とされていれば負けていました。▲8六歩に対してなんと後手も△3八金とお付き合い。後手にとっては一瞬の大チャンスでした。△3八金以下▲同銀左△8三飛▲4五歩と進みましたが▲4五歩も甘い一手です。ここは▲5六角と攻防に角を打ち優勢でした。▲4五歩以下は△4七金▲3九金△3八金▲同金△4七銀▲3九金打△3八銀成▲同金△4八金▲2九銀△3八金▲同銀上△4八金▲2九金で5図と千日手模様になりました。 先手は千日手にするつもりだったそうです。5図で後手は△8六飛と敢然と千日手を打開しましたが、残念ながらこの手が敗着となりました。△8六飛以下▲7七角△8八飛上成▲同角△同飛成▲2一飛△3二玉▲1一飛成△4六角▲3七桂△4七金▲4九桂△4八竜▲1二竜△2二銀▲2一角△4二玉▲2二竜△5一玉▲5三香△3八金▲同金△3九銀▲1七玉△4九竜▲5二香成△同金▲7二金で先手の勝ちとなりました。手順中の先手▲2一角は▲2三角と打つべきで、以下△3一王▲3三香△同銀▲5二竜で寄りです。後手は△4二玉で△4三玉ならまだアヤがあったでしょう。途中はっきりと先手負けの局面もありましたが、なんとか勝ち予選通過となりました。

2011-03-24

西日本予選リーグ2回戦

小学生名人戦西日本大会で尾谷二段の予選リーグ2回戦の相手は兵庫県のY君で、優勝候補の一人です。















1図は▲6五歩と角筋を開けた局面。後手はある狙い筋が見えたようで△3六歩です。ここで先手の指す手が難しい所です。▲3三角成から▲3五角が目に付きますが、△2八飛成▲同王に△3七歩成を効かせてから△4四銀とされ先手勝てません。ここは▲2七歩として以下△3七歩成▲同銀△2二飛で難しい形勢でした。△3六歩に対して先手は▲同歩と取ったために後手はすかさず△7七角成▲同桂△5五角で後手優勢となりました▲3七角と受けて2図。後手△7七角成でしたがここは△2八飛成▲同王(▲同角はのちに△2六歩と垂らされます)△7七角成▲8五飛△3三桂の方が良かったでしょう。本譜は△7七角成以下▲2六角△8六馬です。ここで先手からの▲8七歩が気になりますが、△1四桂▲3五角△3四歩で凌いでいます。△8六馬以下▲2三飛△7九飛▲2一飛成△5二金左で3図。手順中▲2一飛成では今度こそ▲8七歩もありました。3図から先手が力を発揮しました▲8四歩△同歩▲8三歩です。基本の歩の手筋とは言え急所中の急所でした。先手は先の変化での▲8七歩という異筋ではなく前から急所を狙っていたのかもしれません。▲8三歩は△同銀とすると▲8二歩とまた歩の手筋を浴びますので後手としては非常に気持ちの悪い垂れ歩です。▲8三歩に対して後手も△2七歩と手筋のお返しで以下▲3九銀△9九飛成で4図。この局面は難しいながら後手優勢ではないかと思います。ここで先手の指す手が非常に難しいからです。いきなり攻める手も自陣を固める手もおもわしい手がありません。駒を補充する▲1一竜は後手に△2三香を与えて負けを早めます。先手はここで▲2二竜。この手は強い一手でした。すぐの狙いはないですが、後手の馬筋が変われば▲5三角成からの詰み筋を狙っています。4図のような局面では力がないと負けを早める手を指してしまいますが、相手に手を渡し自分からは倒れないという一手はさすがです。▲2二竜に対して後手も△4四歩と相手の狙い筋を消しました。小学生の将棋で見事な応酬です。以下▲5九角△同馬▲同金引△4五歩▲3七桂打△7七角▲2一竜△5九竜▲同金△同角成▲8九飛で5図。

この局面が後手は最大のチャンスでした。5図の▲8九飛は中々の手で、馬取りと▲8四飛の両狙いです。先手は角をもう一枚手にすれば後手玉は即詰み。また▲8四飛と走っても詰めろとなります。後手は角を渡しても▲8四飛と走らせても負けと判断して△9五馬としましたが、これでは先手玉に迫る手がなくなり先手に▲8二角△6二玉▲9一角成と遠まきの攻めを与えました。△9五馬では△6八馬として▲8四飛に△9二金と受ければ後手がはっきり勝ちだったでしょう。以下先手が無理に▲8二角と攻めると△6二王▲9一角成△同金▲8二歩成△6七馬で今度は後手に角を渡したために先手玉が詰めろとなります。▲9一角成以下は△8三銀▲8一馬△7一金打▲9一馬△8一金打▲同馬△同金▲6四歩△同銀▲4四桂△5一金引▲4一金△同 金▲同竜△5一金打▲3二竜△4二香▲4三香△5三銀▲4五桂△4四銀▲4二香成△5二桂▲5三香△6八馬▲5二香成△同金右▲同成香△同金▲4三金△5一香▲4四金△6七馬▲5三桂成△7一玉▲5二成桂△7二銀▲6二成桂△8二玉▲7二成桂△同金▲8四飛△8三歩▲9二金と進み先手の勝ちとなりました。手順中後手にもまだチャンスはあったかと思いますが、地力で勝るY君が勝利しました。尾谷二段も優勝候補相手に善戦しました。なお、Y君はその後も勝ち進み西日本代表の一人となりました。ぜひ決勝大会でもがんばってほしいと思います。

2011-03-23

西日本予選リーグ1回戦

小学生名人戦西日本大会で尾谷二段が対戦した5局を順番に紹介して行きます。 予選リーグ1回戦の相手は山口県のN君です。1図で後手が△6五歩と仕掛けた所です。後手の7三銀が変わった形です。先手は▲8八飛としましたが、振り飛車らしく飛車は戦いが起こった6筋に居た方が良かったです。▲8八飛以下は△6六歩▲同銀△7五歩▲同銀△7七角成▲同桂△7九角で2図。















後手がうまく攻めをつないでいます。先手は▲6八飛と4六に角を成られるのを嫌ったのですがここは▲8九飛△4六角成▲3七角△同馬▲同桂△7八角▲8八飛△5六角成の展開の方が難しかったです。本譜は▲6八飛以下△同角成▲同金△7四歩▲6六銀△8六飛▲6五桂△6二銀右▲5三桂成△同銀▲5五歩△8九飛成▲5四歩△同銀▲5三歩△同金直で3図と進みましたが後手優勢です。3図で先手▲6二角。狙いは良いのですが7一角と離して打つ
べきでした。▲6二角では△4四桂▲4七銀打△5二金引▲7一角成△8八飛▲6九歩△6七歩で後手優勢でした。▲6二角以下△9八竜▲6九歩△6一香で4図。















4図の△6一香は一見うまそうな手ですが先手に好手順がありました▲5三角成△同金▲5五歩で難しくなりました。そして香筋が止まってしまうので△6三銀とは指しづらかったのでしょうが玉形の薄い後手は辛抱するべきでした。本譜は△6六香と切り合いに出たので一遍に先手が勝勢になりました。△6六香以下▲5四歩△同金▲6三角△6四飛▲4一銀△3三玉▲5二角成△6八香成で5図。

ここは上部に逃がさないように▲5三銀で勝ちでした。先手は▲3二金でした。一手30秒の秒読みでしたが、この手だけは指してはいけません。寄せの基本は「玉は下段に落とせ」です。わざわざ大事な金を使って玉を上部に逃がしてはいけません。▲3二金以下△4四玉▲5六歩ですが、ここで△5五歩と合わされていれば後手玉が寄らず負けになっていました。▲5六歩以下は△5九成香▲同金△3三桂打▲5八香△5七歩▲同香△4八銀▲同金△3五歩▲5三銀△3四玉▲3五歩△2四玉▲6四銀成△4八竜▲3四飛△1三玉▲2二銀△1二玉▲1四飛で先手の勝ちとなりました。手順中、先手は▲5八香で▲5五香なら詰めろとなり先手勝ち筋。後手は△4八銀で△6九飛成が詰めろで▲同金にも△3九銀▲同玉△1七角から詰むので後手勝ちでした。辛うじて勝ちの一局でした。

2011-03-22

小学生名人戦西日本大会結果

西日本大会に尾谷二段が出場しました。
精一杯できたようで、結果はベスト8進出と大変良くがんばりました。
予選を2勝1敗で通過し、決勝トーナメントの1回戦を勝ち、2回戦で負けました。
昨年出場した時が2連敗で予選落ちでした。今回は他府県の代表選手と5回も対戦し非常にいい経験ができたものと思います。
西日本大会の詳しい結果はこちらでご覧下さい。

羽生名人・久保二冠王・里見女流三冠・有吉九段・淡路九段・畠山七段と豪華記念撮影

私の友人でもある畠山成幸七段と記念撮影する尾谷二段。
指導対局では飛香落ちで勝たせていただきました。

2011-03-18

小学生名人戦西日本大会

未曾有の大地震でたくさんの方がお亡くなりになりました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
また、被災されました皆様に心よりお見舞い申し上げます。
大地震に対して将棋界からも支援が行われております。
教室からも僅かではありますが義援金を寄付いたしました。
一刻も早く平穏な生活を取り戻せるように心よりお祈り申し上げます。

日本の非常事態時ですが、明日より小学生名人戦西日本大会が開催され、教室の尾谷二段が出場し私が引率して参ります。
各地で様々なイベントや大会が中止されております。日本将棋連盟でも当然小学生名人戦の中止も検討されたでしょうが、米長会長の強い決断で開催されることになりました。

大地震に対する日本将棋連盟の姿勢はこちらで確認下さい。
http://www.shogi.or.jp/topics/2011/03/post-385.html
しかしその後、東日本大会のみ延期となりました。止むを得ない判断だったと思います。

西日本大会は大変な時に主催者様や関係者様の強い思いで開催していただきます。
選手や私としましては、このような時に将棋を指させていただけるという感謝の気持ちで臨みたいと思います。勝敗は二の次です。尾谷二段には精一杯がんばってほしいと思います。

2011-03-14

初段免状獲得戦の結果

先日、行われました小・中・高校生初段免状獲得戦の小学生の部で教室の談儀初段が優勝し初段免状が贈られることになったようです。青棋会の掲示板で知りました。
談儀君は私の認定ですでに初段でしたが、これで名実ともに初段という所でしょう。
免状は羽生名人・渡辺竜王・米長会長の直筆署名が入る大変格式の高いものです。
このような素晴らしい大会を和歌山県少年将棋大会実行委員会では年に2回開催していただいております。これからも級位者(免状を持たない有段者も)の目標とする大会として益々栄えて行くことを願っております。
さて、前に投稿しました教室の段・級位の目安ですが、これだけでは分かりにくいと思いますので追々捕捉して行きたいと思います。
そこで、今日は「初段」について。
目安では、「正しい三手の読みができる。九手詰めを詰ますことができる。」となっています。
まずは「三手の読み」から。三手くらいなら誰でも読めると思いませんか?しかし2級の目安の「実戦での三手の読みが身に付く。」と「正しい三手の読みができる。」では全く違います。2級の方は三手を読みますが実際の三手後の局面が読み通りとは限りません。一手目自分が指した後の二手目相手の手をまだ希望的観測で読んでいる場合があり二手目相手に読み筋に無い手を指されて、またまた一から考えるという場合があります。このような読みを「勝手読み」と言います。一方三手の読みでも「正しく」が付けばかなり難しくなります。重要なのは「相手の二手目」であらゆる手に対応しておかなければなりませんので三手の読みと言っても「正しい三手の読み」は多いときは十手くらいは読まなければなりません。コツは二手目をいかに相手の立場になって考えられるかでしょう。
次は「九手詰めを詰ますことができる。」です。駒を動かさずに頭の中で考えなければなりません。九手詰めでも簡単なものからプロが手こずるものまで様々です。ただプロが手こずるような問題は稀ですのでほとんどの九手詰めを詰ますことが出来るということになります。
目安以外にも初段は「寄せの手筋を使い効率の良い寄せが出来る」や「序盤は駒得、中盤は駒の働き、終盤は寄せの速度」や「大局観」など少しづつ覚えて行く時期です。有段者ともなると大変ですね。難しいことばかり書き過ぎましたが、これらを生徒達に分かりやすく(筋良く)教えて行きたいものと考えています。

2011-03-13

普及指導員試験

本日、シュウジ先生が日本将棋連盟公認の普及指導員試験を受験しました。
試験(詰将棋などもあったようです)と面接を受けたとのことでした。
是非共、合格を期待しています。
みなさん朗報を待ちましょう。

2011-03-09

阪田三吉杯将棋大会

毎年恒例の阪田三吉杯将棋大会が5月15日(日)に堺市で開催されます。
この大会は人気が非常に高く、毎年申込開始後すぐに定員が埋まります。実際に申込開始が3月2日からでしたが、すでにB級とD級は締切でC級も残りわずかとなっています。ただ、子どものE級(中学生以下、ただし5級以上を除く)とF級(小学4年生以下、ただし5級以上を除く)はまだ余裕があるようです。そこで、会場は少し遠いですが当教室で5級以下の生徒も挑戦してほしいと思います。5級以下の級位の認定は当教室は厳しい方ですので、10級前後の生徒も充分戦えると先生は思っています。このような大きな大会へ出場して知らない子と対戦することは、大変いい経験になりますし勝てばとても嬉しいものです。是非腕試しに出てみて下さい。
詳しくはこちらでhttp://www.kansai-shogi.com/event/sakata/24/24sakata_annonce.html

2011-03-08

3月・4月 教室と大会の日程

3月・4月の教室日程が決まっています。

3月は4日・11日・18日です。
(以前の書き込みで3月の日程が一部間違っておりますのでお間違えないようお願いします。)
4月は8日・15日・22日です。
いずれも金曜日18時30分~20時30分です。



大会予定
3月13日(日)「小・中・高校生初段免状獲得戦」と「東部子ども一日将棋道場」が和歌山市で開催されます。こちらは申込不要です。参加できる生徒はぜひ出場して下さい。
詳しくはこちらでhttp://6001.teacup.com/wakayama_seikikai/bbs/443


4月9日(土)「第8回詰将棋解答選手権」が和歌山市で開催されます。こちらは申込が3月13日までとなっています。参加してみようと思う生徒は次回3月11日の教室で先生まで。
詳しくはこちらでhttp://blog.goo.ne.jp/shogi-problem

昇級・昇段について

昇級・昇段は教室の生徒が、
①教室の対局において上位者からの勝ち星を含み好成績を上げる。
②または同位者に大幅に勝ち越した上で好成績を上げる。
③大会などでの好成績。
などの好成績を上げた場合に「段・級の目安」を考慮して先生が昇級・昇段を決定します。教室の対局では、この一局に勝てば昇級という「昇級の一番」を戦ってもらう場合がほとんどです。
「段・級の目安」はあくまで目安です。生徒の段・級位が全て目安に当てはまっているわけではありません。目安に到達していなくてもそれ以外の項目で良い場合もあり上下1~2階級くらいの誤差は生じるかもしれません。
みんな昇級・昇段を目指して頑張って下さい。
田辺こども将棋教室の日程3月4日3月11日3月18日

2011-03-07

段、級位の目安

田辺こども将棋教室の段・級位の基準


先生との手合割
段・級の目安
15
十枚落ち
(王と歩のみ)
ルールを覚えたて(まだ完全に覚えていなくてもよいです。)
まずは本将棋になれて行きましょう。


14


九枚落ち
(王と歩と金一枚)
王手がかかれば王を逃げる(ふせぐ)ことができる。
駒と駒がぶつかれば取ることができる。


13


八枚落ち
(王と歩と金二枚)
大きい駒と小さい駒を交換したときの損得勘定を少し覚える。
一手詰めを少し分かりはじめる。(まだ完全に分かっていなくてもOK)




12
飛・角・桂の飛び道具以外の駒(特に金・銀)も少しずつ動かせるようになる。
一手詰めの基本を詰ます(頭金・腹金・尻金・コビンの金)ことができる。


11
七枚落ち
(王・歩・金と
銀一枚)
駒交換の損得勘定がだいたい分かるようになる。
駒の両取りを少し狙えるようになる。


10
一手詰めを詰ますことができる。
三手の読みの練習をはじめる。


9級
攻めの型(飛・角・銀・桂)を少しづつ覚えはじめる。
手筋(まずは歩の手筋)を少しづつ覚えていく。


8級
六枚落ち
(王・歩・金・銀)
三手詰めを少し詰ませるようになる。
王の囲い(守り・金銀3枚)を少しづつ覚えはじめる。


7級
攻めの型か王の囲いのどちらか一つを実戦で指すことができる。
手筋を少し実戦で使えるようになる。


6級
攻めの型と王の囲いを実戦で指すことができる。
定跡を覚えはじめる。


5級
五枚落ち
(王・歩・金・銀と桂一枚)
三手詰めを詰ますことができる。
得意戦法を持つ。


4級
実戦での三手の読みが徐々に身に付きはじめる。
寄せの手筋を覚えはじめる。


3級
五手詰みを詰ますことができる。
効率の良い駒使いが少しできる。


2級
四枚落ち
(王・歩・金・銀・桂)
寄せの手筋を使い効率の良い寄せが少しできる。
実戦での三手の読みが身に付く。


1級

七手詰めを詰ますことができる。
序盤は駒得、中盤は駒の働き、終盤は寄せの速度が大事で、この基本を練習する。
初段
三枚落ち
正しい三手の読みができる。九手詰めを詰ますことができる。


二段


二枚落ち
(飛・角落ち)
十一手詰めを詰ますことができる。
大局観(細部にとらわれず9×9の盤面全体で考える)を覚えはじめる。


三段


飛香落ち
寄せの手筋を使い効率の良い寄せが出来る。十五手詰めを詰ますことができる。


四段


飛落ち
序盤は駒得、中盤は駒の働き、終盤は寄せの速度の基本を習得する。
十九手詰めを詰ますことができる。


五段


角落ち
大局観を習得する。二十一手以上の詰めを詰ますことができる。

田辺こども将棋教室の日程 3月4日 3月12日 3月19日

2011-03-06

3/4教室レポート

今回は昇級者がたくさん出ました。
松下くんは7級、阿部さんは9級へ。この調子で頑張って欲しいですね。

部分的な手筋はみんなかなり使えるようになっているので、実戦で応用できるかどうか。

田辺こども将棋教室の日程 3月4日 3月12日 3月19日