2011-05-29

王の寄せ方。その2

前回、「王の寄せ方その1」では、簡単な必死の局面を例題にしました。敵王が詰まない時は王手をせずに必死を掛けるのが正解で、王手を掛けるのは、「王手は追う手」で失敗に終わりました。



失敗図の共通点は全て「王を上に逃がす王手」になっており、これだけは指してほしくない王手です。王手が悪い理由は、①無暗な王手は相手の都合の良い所(上部)へ逃げられやすい。②王手を掛けた駒(特に持駒の場合)の浪費につながる。などですが、「王を上に逃がす王手」は①と②の両方あてはまる場合が多いからです。

それと駒の性能上、寄せは上から追い込むことが理にかなっています。これは駒の動きを考えてもらえば分かりやすいと思います。王は1マスづつならどこへでも動けますが、子駒(金・銀・桂・香・歩)はどうでしょう。どの子駒も前には動けますが、後ろへは動けなかったり、動けても制約があります。























A図の後手王は受けなしですが、B図の後手王は次に「詰めろ」すら掛からず全く寄せがありません。

極端な例ですが、「王を上に逃がす王手」はB図に近づくと思ってください。

一方、「寄せ」で良い王手もあります。それはA図に近づく王手です。










C図は▲4三金と上から押さえます。以下△3一王▲2三桂成で受けなしです。

D図は▲2一角成で△同王の一手となり王を下段に落とします。そこで▲2三歩成で受けなしです。このように上から押さえる王手や下段に落とす王手は良い場合が多いです。

または、端に追い詰める王手も良いでしょう。

その他に王手が良い場合で、「王手飛車取り」などで、王は逃がすが重要な駒が取れるという場合もありますが、王の寄せとしては例外です。

寄せの基本ですので、王手を掛ける時は注意してみてください。

2011-05-22

王の寄せ方。その1

前回、六枚落ちを卒業するには「寄せ」が大事と書きました。六枚落ちに限らず八枚落ち~二枚落ちまで生徒のレベルに合わせて駒落ちで指導対局をしています。ほとんどの生徒が序・中盤までは大変上手に指せるようになってきました。さあ、後は上手王をどう寄せるかですが、正しい王の寄せ方を知らないから間違えてしまう生徒が多いようです。後は正しい寄せ方を身に付ければ勝てる所まで来ています。そこで、「寄せ」について書いていくことにします。
3図は簡単な必死問題です。それぞれ、次の一手はどう指しますか?

さて、寄せとは?終盤戦で最終的には相手王を詰ましたいのです。しかし、いきなり詰めばよいのですが、中々そうは行きません。よって、徐々に段階を踏んで行くことになります。基本的な例は上手王の周辺にいる守り駒(金・銀など)を攻めて(はがす)王を攻めやすくする事から。上手王を下段や端の逃げ道が少ない方へ、また左右から攻めるなど挟撃体制を作り追い込む。詰めろを連続で掛けて行き受けなしの詰めろ(必死)をかける。 最後に詰ます。このような①~④の相手王を追い詰めて行く一連の手順を「寄せ」といいます。平手戦では自分の王の兼ね合いもありますので、複雑になりますが、駒落ち戦では、寄せを①~④まで正しく指せれば勝利できます。まだ、正しい寄せ方を知らない生徒は、①~③の方法が分からずに、いきなり王手ばかり狙って駒を使ってしまいます。そして駒不足になったり上手王を広い方へ逃がしたりして寄せることが出来なくなるというパターンが多いです。10級位までは、王手をかけたら相手が見落としてくれて勝てるという事がよくあります。王手をかけることが勝因になっていたのですが、級が上がるにつれ、相手も単純な見落としは少なくなって行きます。すると正しい寄せ方を知らなければ勝ちにくくなって行きます。「王手は追う手」という格言があるように、上級者は詰みがない局面ではあまり王手はしません。


































1~3図はの段階の最後に受けなしの詰めろ(必死)を掛ける局面です。1図では▲3二金が正解で、これで相手王は受けなしになります。この手を知らないと、1図で▲6二金打とし、△4二王と逃げられて「王手は追う手」で失敗してしまいます。






















2図の正解は▲6三銀です。これで受けなし。2図で△5二銀打は▲6二王で失敗です。





















3図も正解は▲3二金で▲2二金とすると△1三王と逃げられ失敗します。


まずは、詰ます一歩前のやさしい必死の問題でした。

2011-05-20

5/20教室昇級者

松下くんが6級に昇級しました。
好成績で昇級です。先生から見ましても、教室での6級の目安の「攻めの型と王の囲いを実戦で指すことができる。定跡を覚えはじめる。」は出来ていますので十分の昇級です。おめでとうございます。
次は5級を目指すことになりますが、5級へは若干の壁があります。それは先生との6枚落ちを卒業することが条件になるからです。そこで少しアドバイスです。攻めの型と王の囲いはできますので、序中盤は問題ないでしょう。6枚落ちを卒業するには、寄せのテクニックが重要になります。終盤戦はどちらの王が先に詰むかの計算が必要な訳ですが、その上で効率的な寄せの技術が必要です。具体的には読みの力は詰め将棋で訓練してください。3手詰めでよいです。寄せの技術は寄せの手筋を覚えてください。この当たりのコツを覚えれば6枚落ちも5枚落ちもさほど変わりませんので5枚落ちを卒業すれば2級となります。

2011-05-19

6月の教室日程・大会日程

6月の教室日程が決まっています。
<田辺こども将棋教室の日程> 
田辺市ひがしコミュニティセンター 18:30~20:30 
6月3日(金) 6月10日(金) 6月17日(金)


<大会日程>
「第32回全国中学生選抜将棋選手権大会 和歌山県予選」
「文部科学大臣杯第7回小・中学校将棋団体戦 和歌山県大会」
2011年6月12日 (日)
会場/県民交流プラザ 和歌山ビッグ愛 603号室

中学生の部(選手権と団体戦)は午前9:30より受付
賞/選手権県予選優勝者には8月2日~4日に山形県天童市にて開催される中学生選抜戦全国大会〔男子の部、女子の部〕への出場権を与えます。
団体戦は、同一校から3人以上参加しているチームの最上位チームには7月29日(金)にホテル大阪ベイタワーで開催される西日本大会への出場権を与えます。
小学校の部(団体戦)は午後12:30より受付
賞/1位のチームは7月29日(金)にホテル大阪ベイタワーで開催される西日本大会への出場権を与えます。


「第10回全国小学生倉敷王将戦 和歌山県予選」
2011年6月19日 (日)12:00 開場 12:30~ 受付
会場/和歌山市東部コミュニティセンター

賞/高学年(4~6年生)の部優勝者および低学年(1~3年生)の部優勝者には8月6日 (土) に岡山県倉敷市にて開催の全国小学生「倉敷王将戦」への出場権を与えます。

6月の大会は2大会とも、県代表の懸かった大会です。参加をお考えの方は先生まで連絡して下さい。

2011-05-16

第24回アマ竜王戦 和歌山県大会

昨日アマ竜王戦が和歌山市で開催され、教室から太田指導員と談儀二段が出場しました。54名が参加しましたが、予選を2勝1敗で通過し、談儀二段はベスト16、太田指導員はベスト8まで進み二人共善戦しました。特に談儀二段は大人に混じり大善戦でした。ベスト8を賭けた強豪のSさんとの対局の棋譜を観ましたが、終盤で勝つチャンスがあったようで驚きました。惜しくも敗れましたが、とても自信が付いたことと思います。
(盤上に集中する談儀二段)


太田指導員の準々決勝の相手は強豪Oさんで中盤まで模様が良く押していました。私も観戦していて手が急所に向いていると感じました。最後は太田指導員の攻めが後一歩届かずに惜しくも破れましたが、県大会ベスト8で今後の好感触を掴んだのではないでしょうか。

(準々決勝を戦う太田指導員)




(決勝トーナメント この後、新田さんが優勝しました。)